ips細胞研究所の論文問題で、変なスポットが当たってしまった山中伸弥先生。
今回、この事件をきっかけにいろいろ調べてみました。
元製薬会社勤務という医療業界の端っこに居た者として、ある程度研究者の扱いがひどいことは知ってはいました。しかしノーベル賞受賞者でもこのレベルなのか、と改めて認識しました。
netで調べる範囲なので、間違いもあろうかと思いますが、調べた範囲でこの件をメモしていきたいと思います。



経緯

経緯は、皆様ご存知だと思いますので、詳しく書きません。
1.研究所の助教が執筆した論文に、不正データがあった。
2.不正を認め、論文を撤回することになった。
3.山中伸弥先生は、当面給与を研究所に全額寄付する。(辞任の意向も示した)
この件の背景として、研究所の研究スタッフが非正規雇用であることが挙げられています。非正規雇用では、研究実績をがないと継続的に雇用されず、継続した研究が続けられないのです。

私位が以前勤務していた製薬会社でも、一般的に新規の医薬品の研究開発は、15年から20年と言われています。ipsという細胞を用いた新しい治療法は当然ながら時間がかかります。それが期間付きの非正規雇用では、継続的に研究を行うことは難しいと断言できます。
実際に収支などを見てみましょう。

人員・研究費

CiRA HPより

人員としては、約300人。しかし、約200人が外部からの研究員だということがわかります。また研究自体は産学連携を主で約80億円の予算です。
この人数や金額が多いのか?と言われると、個人的には少ないような気もします。なにせ日本の宝です。山中伸弥先生も含めて、この研究および研究に携わる研究者は日本の宝です。
もちろん、他の施設へもips細胞を提供しているでしょうから、日本全体ではもっと多くの研究がなされているとは思います。
問題は人件費ですね。兼務されている方や出向者を除いた、正味約100人の人件費がどのようになっているか?という点だと思います。

もう一つ。産学連携の研究費の多くは、人件費を出すことが基本的にできません。少なくとも以前は人件費に充当することは難しかったです。
検査などを外注すると費用捻出できたりしますが、すぐに検査できるように研究所内で検査できるように人を雇う費用には出せないという形が存在します。



人件費

HPより抜粋します。

寄付金の収支

あくまでも推測ですが。
研究所全体の収支を見るにあたり、人件費の項目がここにしかありません。するとここに記載してある人件費が、全ての方の人件費に当たる可能性があります。
すると総額年間で約2億円!うおー、2億。
ちょっとお待ちを。純然たる兼務していないスタッフが約100人です。2億円割る100人。
一人平均200万円!
アルバイト的な方もいるでしょうし、事務的な仕事のみの方もいるでしょう。そして、もちろん京都大学の教授と兼務されていて、京都大学から給与が支払われる先生も居られると思います(兼務の中に入るのかもしれませんが)。
しかし、平均で、年収200万円。これで非正規雇用って、研究者もやる気が…。

これはダメですよ。前にも書きましたが、医薬の研究は金と時間がかかります。
発売後に予期せぬ副作用がでることもあります。しかし、基本はこれでもか!と研究を重ねて安全性と有効性を確認していくのです。それを担う研究者が、安い賃金で非正規労働…だめですよ、これでは。

研究自体が日本の宝です。研究者も宝ですそれがこれでよいのでしょうか?
これでは、日本の研究者は、海外に行かざるを得ません。山中伸弥先生も、いつ海外に行かれるかわからない状態でしょう。
山中伸弥先生ご自身は、寄付金集めを懸命にされているご様子ですし、なんとか支えないと日本の宝が…。ノーベル賞受賞してもこんなことに…。
山中先生に、こんなことをさせてはいかん!
不正は不正で、断固処分すべきです。しかし、その遠因となった背景も分析し、対策を講じるべきです。
この状況は、非常にまずい。早期に改善を図る必要があります。

山中伸弥先生はHPで寄付の呼びかけをされています。私も些少ではありますが、寄付をしようと思います。
皆さんも、カードのポイントだけでもいかがでしょうか?今を支えないと、将来はありません。研究とはそういうものです。

当面は、寄付でという話もわかります。しかし、この研究は少し国もバックアップしませんかね。日本の将来の宝ですよ。科学技術は2番じゃダメなんです。

頼むから、せめて私の納めている税金を、ここに回してくれませんかね。
少ない金額ですが、正々堂々きっちり納めています。私の税金は、このような研究や自衛隊の皆さんに使ってほしい。
くれぐれも外国人や不正受給の生活保護には、渡さないでほしい。
頼みますよ、安倍晋三首相!二番じゃダメなんですからね。お願いしますよ!