阿部雅美著「メディアは死んでいた」 日本国民が読むべき一冊

2021年1月29日

今からでも拉致被害者を取り戻す!

読むほどに様々なことに対して怒り、涙、悔しさが溢れてくる本です。

日本人として、今すぐにも取り戻す。それは見過ごしてきた、日本人全員の責務です。

ここまで恐ろしい本に出合ったのは、久しぶりです。北朝鮮(だけではないだろう)に有利な情報を発信するマスメディア・政治家・コメンテーター。一体、日本人は何を信じればよいのか。
日本人なら、絶対に読まないといけない一冊です。

少しではありますが、内容を記します。



マスメディアは死んだ。

日頃より感じていたことではありますが、やはりマスメディアはもう死んでいる、としか表現できません。
本の著者である元産経新聞阿部記者の取材から始まったと言っても過言ではない、北朝鮮による日本人拉致事件。
阿部記者が言う「メディアが死んだ日」までを箇条書きにしてみます。

1978年 日本人拉致事件発生(サンケイが記事にした事件)
1980年 産経新聞が報道 (※虚報・誤報とされる)
1985年 シンガンスが韓国で逮捕。日本人拉致があることが明らかになる。
1987年 大韓航空爆破事件
1988年 爆破事件の金賢姫から日本人拉致女性の証言あり(のちに信憑性を疑われる)
1988年3月 梶山国家公安委員長「(産経報道の方は)北朝鮮の拉致の疑いが濃厚である」と国会答弁

しかし、この梶山答弁は新聞に小さく載っただけだった。朝日・毎日・読売は全く載らなかった。この日を阿部記者は「メディアが死んだ日」と表現している。

日本人10人弱が北朝鮮に拉致されていることを、国家が認めたにも関わらずマスメディアは大きく報道をしなかったのだ。

マスメディアは第四の権力と呼ばれている。国民の知る権利の代弁者などという表現も聞く。
しかし、日本人同胞が拉致されて10年が経過していることを報道しないのであれば、死んだ表現も妥当であろう。
事実、未だに中国・朝鮮(北朝鮮・韓国)系の情報は、途中から報道されなくなることも多い。

もし、この1988年に大きく報道され、多くの国民の知るところとなっていれば状況は大きく変わったかもしれない。
まさにメディアが自国民を見殺しにした、メディアが役割を放棄した死んだ日と言えるでしょう。



信じられないNHK、朝日新聞、政治家

産経も共産党も朝日もない
これは第3章の目次です。
実は拉致事件に関する、初期の国会質疑は共産党の議員からです。特にこの共産党議員の秘書である兵本氏の働きが大きかったようです。
このころの共産党は、共産革命を目指しながらも、日本人の生命に真摯に向き合っていたと言えるでしょう。(今は知りません)

1990年に、当時の社会党と共に北朝鮮を訪問し、友好だけを深めてきた金丸信。日本人の命よりも、北朝鮮を選んだ男。
1988年シンガンスを含む「在日韓国人政治犯の釈放に関する要望」にサインした、土井たか子、菅直人、江田五月ら130人の国会議員。
この人たちは、国会議員でありながら、自国民の安全よりも北朝鮮を優先した売国奴(あまり使いたなくない言葉ですが)です。

罪、万死に値する。
いまだに現役政治家である菅直人。シンガンスの釈放要望書を出しただけで、万死に値すると思います。

1988年3月の梶山答弁以降の行動は、どんな弁解をしても無効です。本当にひどい政治家です。

そしてNHK。有本恵子さんのご家族が実名公表での記者会見を行い、世論の喚起をしようと決断した。これに待ったをかけたのがNHK。この意図を知りたい。でなければ万死に値する。
一体、どのような意図で待ったをかけたのか。NHKには北朝鮮のスパイがいると言われても仕方がないだろう。

そして朝日新聞。まぁ、ここはすでに…。朝日新聞という節が本にあるくらい、話題が豊富な会社です。朝日新聞の中の良識派の皆さん、今すぐに行動すべきです。会社を変えないと、日本中が黙っていません。
慰安婦問題ねつ造もこんな「隠蔽体質全開の朝日新聞 検索エンジンから逃げるという姑息な手段」感じでは、反省することは無いようですね。手遅れかも…。



記者の想い そして安倍さん頼む

阿部記者は本の中でも、何度も後悔の念を評している。「自分があの時社内で強く言っておけば…」「産経も黙認した」など。
それでも正直に告白し、拉致被害者奪還に向けての一助となってほしいという思いを感じる。

阿部記者だけではないでしょう。NHKや朝日新聞も少しは反省をしたらいかがだろうか。
いや、そもそも私たち日本人全員が、マスコミに載せられ気持ちを誘導され、拉致被害者のことを忘れてはいなかったか。そう反省せざるを得ません。私も反省しています。

なんとしても拉致被害者を取り戻す。
広告塔になっていただいた津川雅彦さんは亡くなってしまいました。しかし、私たち日本人全員が、我が事として拉致事件に取り組めばよいのです。全員が広告塔になるべきなのです。

最終章の「横田家の40年」を、ぜひ読んでいただきたい。すでに横田滋さんは、体が思うように動かないほどお年を召されています。
横田さんご夫妻に対する、無関心な時期があったことの申し訳なさもあり、涙抜きでは読むことができません。

拉致被害者を取り戻す。国は、このことを最優先に取り組んでほしい。日本人にとって最大の人権侵害事件です。一番大変な方を救済せずに、やや困っている方を助けても意味がありません。
安倍晋三首相、お願いします。安倍さんしかできません。