【2018ロシアワールドカップ】日本代表ここからが正念場 原口元気の献身

2021年2月5日

サッカー日本代表が予想外?の健闘

日本代表が、セネガルと引き分けました。
先日のコロンビア戦の勝利に続き、勝ち点をもぎ取った試合となりました。素晴らしい!

壮行試合のはずが、ワールドカップ直前で3-6-1を試すという奇想天外の凡戦となったガーナ戦。これではダメだと記事を書きました(さらばサッカー日本代表 ロシアワールドカップ終了のお知らせ)。
これではダメだ。と思いました。しかし、その後はハリルホジッチ監督の残したシステムおよびメンバーを中心に据えることで、コロンビアに勝利することができました。
西野監督としては、比較的調子のよかったオーストラリア戦のメンバーを中心に配置することで、チームを立て直したのです。おそらく持論である3-6-1を捨てることは勇気が必要だっと思いますが、よい決断だったと思います(詳細は「大迫半端ない! 大迫!コロンビア戦を振返る」)。

ここまでの2試合を振返り、個人的に一人の選手の貢献をここに記したいと思います。

その選手とは原口元気です。



原口元気の献身

ワールドカップ最終予選では、ゴールを量産し日本代表を救った原口元気。予選時にくらべると、本大会ではあまり名前を聞かなくなりました。
攻撃的な選手である原口元気は、攻撃をある程度抑えて守備面での貢献をしているのです。
セネガル戦の得点シーンを振り返ってみましょう。

セネガルの1点目 日本0-1セネガル ゴール前でシュートコースを消す原口元気(背番号8)

ゴールエリアですよ

日本の1点目 日本1-1セネガル 乾のゴール 防がれたときに備えゴール前まで詰める原口元気(8 ゴール正面)

セネガルの2点目 日本1-2セネガル ゴールされるシーンではペナルティーエリア内まで戻っている原口元気(8 画面右端)

いかがでしょうか。交代になるまで両チームの得点シーンに原口元気は必ずゴール前にいるのです。すごい運動量と言うべきでしょう。これぞチームへの献身です。



ゴールでないシーンでも

得点・失点シーンだけではありません。
前半の長谷部のミドルシュート。後半の大迫の惜しいシュートミス。いずれも原口元気はゴール前に詰めているのです。

大迫の惜しいシュートは、原口→柴崎→大迫と渡りパスの起点として動き、大迫の後ろからゴールに詰めています。

基本通りの、攻撃のゴールへの詰めと守備の意識。この双方をこなしている選手は、そうはいません。
予選で大活躍した原口元気が、俺がという意識を捨て、チームへの貢献を行っている。守備にも攻撃にも影に隠れてしまうかもしれませんが多大な貢献を行っています。これがこのチームの強さだと私は考えます。
素晴らしい貢献。これができる選手がいるチームは強い。原口元気頑張れ!その献身はよく見えているぞ。




最後に以前も書きました提言項目を張って終わりにしたいと思います。特にセーフティファーストは徹底してほしいところです。
ここまできたんだ、がんばれ!

1.若い選手を増やすべき

昨日の得点者は、浅野(22歳)と井手口(21歳)。特に井手口は、前半よりフル出場したうえで、後半の最後の時間帯にあのゴールを決めた。相手ディフェンダーと競り合いながらゴールを決めた。あの筋力・体力を持った者を主力として選手選考をすべきである。体力には個人差があり、一概にすべてを若い選手にとは思わないが、一般的には22-27歳前後を中心に若手からベテランまでで編成すべきである。少なくとも現状のベテラン重視では駄目であろう。

2.セーフティファーストの徹底

昨日の試合でもDFの吉田が、ボールをキーパーに取らせようとボールと相手選手の間に体を入れて交錯したシーンがあった。あのようなセーフティよりもボールキープを優先する選手はいらない。相手より早くボールに触り、セーフティに外に蹴りだすことを選択すべきである。つまらないプレーでの失点は、最も避けるべきである。

3.戦略・戦術の徹底

右サイドの浅野と酒井は、縦へのスピードを活かした展開。
左サイドの乾(原口)は、個人でのドリブル突破。
中盤の豊富な運動量によるゲームの支配。
これらがマッチしたのが昨日の試合だと考える。このように選手の特性に合わせた戦術を徹底すべきである。特に浅野を入れてもスピードを活かす展開が以前はあまりなかった。
監督の戦術を理解し、実践できる選手を選択すべきである。

4.カズを入れろ

矛盾するが、カズをロシアに連れていくべきである。特に若い選手が多くなればなるほど、カズという存在自体が心の支えになる。苦しい時、リズムが悪い時、チームのカンフル剤として雰囲気を変えるのもベテランの役目である。カズ以上の適任者はいない。同じチームに存在すること自体がチームに多大なる影響を与える。選手としてのカズは、長い時間は難しいかもしれないが、最も気持ちの強い選手であり、必ずやプレーで応えてくれるであろう。

5.最もやる気があり、調子のよい選手を起用せよ

もうすでに語りつくした。実績・所属チームは関係ない。昨日の乾のように、必死に戦う選手を起用すべきだ。
スポンサーやメディアなどの外野の圧力に負けないよう、強い心で監督は選手を起用してほしい。繰り返すが、実績は関係ない。強い気持ちと調子のよい選手を起用してほしい。