マスコミのパンダ好き パンダに見る報道の問題

パンダのシャンシャン

上野動物園の赤ちゃんパンダのシャンシャンが公開されている?ようです。
民放はもちろん、NHKでも大々的に取り上げているようですね。テレビの引用は難しいので、慰安婦問題をでっち上げ開き直っている朝日新聞から引用します。

 ◆その姿 目に焼き付けて
赤ちゃんパンダ「シャンシャン」の一般公開が始まった上野動物園のパンダ舎前には19日、観覧を終えた人たちが撮影した写真を見せ合う和やかな輪ができた。抽選方式の導入で長い行列も混乱もなかった。一方、当たらなければ見られない仕組みに、一考を求める声も聞かれた。
午前8時前から最前列で開門を待った横浜市の主婦小松啓子さん(59)は、この日が24回目の結婚記念日。「お母さんが大好きなシャンシャンの様子が、子どもが幼かったころと重なっていとしかった。目に焼き付け、仕事で来られなかった夫にたっぷりと話してあげる」
抽選方式を都が発表したのは11月下旬。19日の倍率は約46倍、祝日の23日は約144倍と、競争率は高い。抽選期間は1月末までとされる。

受付初日に応募したというさいたま市のパート従業員本田真由美さん(51)は「ほとんど並ばずに、高い木の上でおろおろするかわいい姿を見ることができた」と声を弾ませる。かつて他のパンダ観覧の大行列で疲れ果てた経験があり、「抽選方式でなければ来なかった。今回は楽でした」
だが園内では抽選方式を知らずに来園し、落胆する外国人もいたという。「抽選は当たればうれしいが、外れたら絶対に見られない。当選者は立ち止まって前列、それ以外は歩きながら後列から見るなど、工夫が必要なのではないか」
観覧できないのを承知で訪れた人もいた。さいたま市の会社員石関友哉さん(30)は、「くじ運が悪いのでどうせ当たらない」とそもそも応募しなかったという。「今日は初日の様子を見に来ただけ。抽選の期間が終わり、並べば観覧できるようになったころ、花見を兼ねてまた来ます」
今回導入された抽選方式に旅行業界は諦め顔だ。「個人では得がたい体験ができるプレミア感がないと団体ツアーは成立しない。抽選のみの現状では無理」と、はとバスの担当者は言う。近畿日本ツーリストも「閑散期の冬に観光客のホテル予約が増えるなど、間接的な恩恵はある。だが観覧に旅行会社向けの限定枠もないので、直接の恩恵は受けようもない」という。
なぜ抽選が必要なほど過熱したのか。関西大の宮本勝浩名誉教授(理論経済学)は「ローカル情報も全国区で発信される東京なればこそ」とみる。「全国の人がネットも含め、連日のように膨大な情報量で愛らしい姿に接してきた。公開は一大イベントと化し、参加せねば、との思いが高まるのも無理からぬこと」
94年の飼育開始以来、計15頭の赤ちゃんパンダを公開してきた「アドベンチャーワールド」(和歌山県)の広報担当、高浜光弘さんは「貴重な動物で、どこの動物園でも、赤ちゃん誕生は種の存続のためにうれしい」と祝福する。
同園は今、両親と3歳の双子、1歳の末っ子の計5頭を飼育する。都市部から遠いが来園者数は安定していて、シャンシャンの影響は感じないという。
(西本ゆか)




すごい量の記事です。あえて全文を引用しました。文中、本来なら東京ローカルニュースであるが、全国区で発信されたため…(赤字部分)といった内容も含まれています。一応自覚はあるのでしょうが、ここまで盛大に記載することもどうかと思います。そもそもノーベル賞の受賞や、オリンピックの金メダルでもあるまいし、そこまで報道すべきなのでしょうか?という疑問が残ります。
なぜなら、同じ朝日新聞でも、上野動物園のパンダ以上のバリューがあるだろう記事が実は記載されています。

 東京・上野動物園で19日に一般公開が始まったジャイアントパンダの赤ちゃんのシャンシャンをめぐるマスコミの報道について、和歌山県の仁坂吉伸知事は20日の記者会見で、「上野のシャンシャンしか世の中にいないのか、というくらいの浮かれようだ。最後に『和歌山にもいるんですよ』と一言くらい入れてくれたらいいのに」と注文をつけた。
同県白浜町の「アドベンチャーワールド」では現在、5頭のジャイアントパンダが暮らしている。昨年9月にはメスの結浜(ゆいひん)が生まれ、来場者の目を楽しませている。仁坂知事は「『(上野では)少ししか見られなかった。ゆっくりパンダと遊びたいなあ』と思う方に、『白浜の方がじっくり見られますよ』というメッセージをどう届けるかを、これから大いに考えないといかんなあと思う」と話した。(杢田光)

こちらも、あえて全文を引用しました。この分量の差。上野動物園のパンダは大騒ぎするくせに、和歌山の記事はたったこれだけ。地方格差を演出しているのは、マスコミ側である証拠の一つですね。
だいたい、パンダの出産はそれほどすごいことなんでしょうか?上野動物園の今回の出産は、ノーベル賞や金メダルに相当することなんでしょうか?




記事にもある和歌山アドベンチャーワールドの資料を確認すると驚きます。

なんと、2000年以降の約17年で14頭もの出産・育児を経験・成功し、元気に中華人民共和国へ返還されています。
ここ17年で14頭もの出産・育児です。和歌山アドベンチャーワールドすごすぎませんか?

上野動物園のパンダのニュースって、なんなんでしょう?
パンダの人口飼育が日本初とか、何か珍しい背景でもあったのかと思ったのですが、単に上野動物園では初、というだけで、本当に全国区で流す価値のある情報ではありませんね。そりゃ和歌山は嘆きますよ。もっと偉業を成し遂げているのに、ほぼ完全無視状態。
仮に、パンダ出産がノーベル賞に値するとしたら、和歌山はノーベル賞を14度受賞ってことですよ。そのほうが全国で流すべき偉業ではないでしょうか。少なくとも上野の14倍の報道を和歌山に対して行う必要がありますね。なにしろ双子まで育てていますから、偉業としては比べるのが失礼なレベルです。にもかかわらず…。
また、パンダの子供は、契約上すべて中華人民共和国へ返還されます。それは上野動物園のパンダも例外ではありません。
ですから、報道としては東京ローカルのほどほどレベルにすべきことなんだと思います。それがこのニュースの本来のバリューです。今のマスコミは、ニュースの重要性がわからない、もしくは判断できないのですね。というよりも、マスコミによって話題が作られ流布されていくいい例と言えると思いませんか。

ニュースバリューが理解できない結果

日本のマスコミの恥を世界に知らしめているようで嫌ですが、小話を最後に少々。
中華人民共和国の報道官に、上野動物園のパンダの件を聞いた馬鹿がいます。上記に示したように、日本国内においてもパンダの誕生は珍しいことではありません。しかし、そのことを知らぬマスコミは、あろうことか報道官にまで上野動物園のパンダのことを聞いてしまいます。(軍の防空圏不法侵入など他に聞くことがあるだろうに。無茶苦茶ですね)
しかしその結果、普段厳しい顔しか見せない報道官の笑顔をスクープすることになるのです。まぁ、ちょっとほっこりとしたニュースとして、ご確認ください。

それでもマスコミのレベルは低いと言わざるを得ません。

https://www.youtube.com/watch?v=2FFvtTn36As