サッカー日本代表への(勝手な)提言8 ハリルホジッチ監督解任の真相 

2018年4月13日

ハリルホジッチ監督の解任の真相

少し嫌なニュースが出始めました。
ハリルホジッチ監督の解任の陰に、代表落選組からの直訴があったという話です。
こちらがその引用です。

(略)

会長に直訴メール

“ハリル・チルドレン”がこの有様なら、かねてより代表入りしていた古参、つまりFW本田圭佑やMF香川真司らは言うに及ばずだ。

ここで昨年10月、欧州遠征を控えた直前合宿に時計の針を巻き戻してみよう。
「実は合宿中、香川が監督と言い争う“事件”が起きたのです。部屋の外まで響き渡る激しさでした」
と協会幹部が明かす。

「ビッグマウスの本田ならともかく、普段は温厚な香川が感情を露わにしたことで、チーム全体に動揺が広がってしまいました」
お約束通り、翌月の遠征で香川は代表落ちの憂き目に。だがこのとき盟友から絶妙な“パス”が回ってきた。

「既に代表落ちしていた本田が、田嶋会長の個人アドレス宛てに連名で“監督解任”を請うメールを送ろうと持ちかけてきたのです。他にも乾、FW岡崎慎司、DF吉田麻也が“連判状”に名を連ねました」(同)

主に欧州リーグで活動し、代表でも主力を担ってきた5人が、監督任命権を持つ会長に直訴したのである。

会見で田嶋会長は、
「選手たちの話だけで(解任を)決めたわけではない」
と述べた。協会も、

「ハリルホジッチ監督の解任を求めるような内容のメールを選手らから受け取った事実は一切ありません」
と否定するのだが、彼らが解任の原動力だったことは隠しようのない事実だ。

W杯本番まであと2カ月余。誰もが危機を喧伝するが、連判で斬奸状を出すほどの反骨心と団結力があるチームだ。あながち状況は悪くないかもしれない。

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ハリルホジッチ監督解任自体は賛成

以前も書きましたが、私個人はハリルホジッチ監督解任に賛成です。
理由は、戦術と出場選手の適性があっていないこと、および選手との信頼関係が壊れていたからです。詳細はこちらをご参照下さい(サッカー日本代表勝利のための(勝手な)提言その6 監督の解任を)。

しかしながら、選手側の直訴があったと。さらにそれが、現在招集されてない選手らの連名となると問題は別です。

なぜなら、これではクーデターです。

これが本当の情報であれば、とても問題であると言わざるを得ません。監督の戦術と選手の適性が合わないのは仕方ないことです。しかし、自分が代表に呼ばれないからと言って文句を言ってよいはずがありません。

しかし、この情報の信憑性が高い可能性があります。以下の記事をご覧下さい。

11日放送、日本テレビ「NEWS ZERO」では、サッカー解説者の北澤豪氏が出演。日本サッカー協会が日本代表のヴァイッド・ハリルホジッチ監督を解任したことに言及した。

ワールドカップを2カ月後に控えての解任劇は世界に衝撃を与えた。北澤氏は「お騒がせして、本当にすみません」と、協会理事として謝罪。そのうえで、大会まで時間がないとしながらも、「これをチャンスだと思っている選手はたくさんいる」とも述べた。

西野朗新監督については、日本代表の強化責任者として、「ハリルホジッチ監督と同じくらい日本代表の状況と選手たちのことをよく分かっている」とし、「選手をすぐに決定できる唯一の存在」と、ほかに候補はいなかったとの見解を示した。

新体制は本大会でどんなサッカーをするのか。北澤氏は時間がない中で「スピードをもってチームをつくらなければいけない」と指摘。そのためには「理解を深めるために意見交換を活性化させなければいけない」と述べた。

だが、北澤氏は最近の代表でリーダーシップをとれる選手が長谷部誠だけになっていたと指摘。「各所にリーダー的存在が必要」と、前線なら本田圭佑や岡崎慎司、守備陣では吉田麻也といった選手たちが重要ではないかと続けた。

さらに、北澤氏は「もしかしたら大ベテランの今野の復帰とかも考えられるかもしれない」とコメント。今野泰幸の代表復帰も可能性の一つとし、とにかく距離を縮めて一体感を高める必要があるとの考えを示した。

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偶然の一致か、日本サッカー協会理事の北澤が期待すると指定する選手と、今回の直訴メンバーと言われている選手がほぼ一致します。この偶然はなんでしょう。

直訴メール    北澤発言
本田       本田
岡崎       岡崎
吉田       吉田(+今野)
香川

情報の真偽は。慎重に判断せざるを得ません。しかし、ここまで一致してくると、直訴はおそらくあった。情報は正しい。ということになるかと思います。

協会の背を押したスポンサーの意向

今回の件で、どこまで絡んでいるかわかりませんが、協会としてはスポンサーの意向も強く働いたとみるべきでしょう。
以前にも、このような記事が出ています。

 11月10日のブラジルとの一戦は1-3で敗北。点差だけ見れば日本の健闘に映るが、ブラジルが前半で早々と3点入れたことで、後半は得点を狙わず、球回しに終始したうえでの結果。点差以上の惨敗だった。

なかでも攻守ともに圧倒された中盤は、日本の課題が浮き彫りとなった。今遠征で招集外となった香川真司(28)は、個人で変化をもたらすことができる存在だっただけに、その不在はブラジルにとって大きなアドバンテージとなってしまった。

代表メンバー発表翌日の11月1日、香川は「なぜこのタイミングっていうのは感じます。半年後のW杯に向けたガチの戦いを、今僕たちが積み上げてきた戦いをやれる絶好の機会だと思っていたのに」と悔しさをにじませた。

じつはブラジル戦前、その香川を巻き込んだある “事件” が勃発していた。試合を告知するポスターが、仏・リールの街やスタジアム付近に数多く貼られていた。日本、ブラジルのそれぞれ6選手が写っているが、中央で主役を張るのがブラジルのネイマール(25)と香川だったのである。

また、ブラジル戦がお披露目であり、ロシアW杯で着用する新ユニホームが11月6日、スポンサーの「アディダス」から発表されたが、そのポスターのモデルも香川だった。運悪く、まさに “主役” 抜きの宣伝が2つ続く格好となったのだ。そのあおりを食ったのが、日本代表の大スポンサーの「アディダス」だ。

「同社は日本サッカー協会の公式スポンサーで、2023年までの8年契約で250億円もの大金を払っている。それだけに、代表のエース番号とも呼ばれる10番は、同社と個人契約している選手がつけることが不文律。

それを名波浩、中村俊輔に続き、香川が受け継いだ。過去、新ユニホームを発表するときは、彼らが広報役を務めた。

ところが香川が外れたことで、今回の強化試合の10番は乾貴士。しかし乾の個人契約はアシックスのため、アディダスはメンツを潰された格好になった」(協会関係者)

じつは、アディダスと契約し、10番をつけながら大事な一戦の前に外されたのは香川だけではない。2002年日韓共催W杯前、中村は司令塔として、大いに期待されていた。その証拠に渋谷東急には、中村がアディダスの代表ユニホームを着た巨大ポスターが掲げられていた。だが、まさかの落選。

「このときアディダスジャパンの社長以下が、大激怒した。今回、香川を外したタイミングも最悪だし、2度めとなれば、その怒りは相当なもの」(サッカーライター)

本誌はアディダス広報部に問い合わせたが、「選手個人の契約状況や、スポンサードに関してはお答えしないことになっています。また、中村選手は2002年のW杯では選ばれませんでしたが、弊社との関係は続いております」と、大人の回答だった。

ハリルは「前半は残念な結果。ただ後半は我々が勝っていた」と強気のコメント。“負け犬の遠吠え” を香川はどう思う。

(週刊FLASH 2017年11月28日号)

香川がいないと、スポンサーが怒ると。
サッカーファンの想いではなく、スポンサーの意向が優先と。これじゃサッカーの神様は微笑むことはないでしょうね。

もうアディダスを買うのは止めよう…。

解任の真相をまとめると
1.ベテラン代表組が、協会に監督を変えるよう直訴
2.北澤もそのベテランらの名前を出して、協会としては養護の体制
3.さらにスポンサーの影響もあり…
というところでしょうか。
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クーデターの影響を考える

クーデターで取った政権は繁栄するのでしょうか。歴史を検証するまでもなく、繁栄することはないだろうと思います。サッカーだけではなく、それ以外のファクターである選手の意見およびスポンサーの意向をメインに考えているようでは、終わりです。

私は、これらの情報を鑑み、今回のワールドカップは終わったと思います。
前回の記事で「ハリル流を継続して堅守速攻(サイドアタック)を熟成させるか」が課題と上げたつもりです(サッカー日本代表勝利のための(勝手な)提言その7 ハリル解任。新監督の課題)。残された時間があまり無い以上、アジアを勝ち上がった戦術に、若干のプラスアルファを追加して熟成させるしか、勝利の可能性を上げることはできません。

しかし、この情報から察するに「本田・岡崎・香川・吉田」は当確なのでしょう。はっきり言って旬の過ぎた名前優先の選出になるのでしょう。かつてもサッカー日本代表への(勝手な)提言に書きましたが、若い選手を中心に構成すべきです。同じ能力なら若い選手を選ぶ。名前ではなく、調子のよい選手を選ぶべきです。

しかし、もうそれは無理なのでしょう。きっと「本田・岡崎・香川・吉田」らの選手が中心のチームになるのでしょうね。力のない、世界ランクの低い日本が、世界主流のパスサッカーを目指すのでしょう。決して通用しないパスサッカーを…。
日本サッカー協会自ら、そのことをOKとしてしまった。選手が監督を解任させるという悪手を認めてしまった。これはもはや正当な組織ではありません。ただのごろつきですね。

西野監督には期待をしていますが、「本田・岡崎・香川・吉田」を招集するのであれば、もう終わりです。喧嘩両成敗としてもし招集しなければ、世界は開けるかもしれません。
今日の2つの情報はワールドカップロシア大会日本代表の終わりの始まりかもしれません。
こんな状態なら、出場枠をイタリアに渡すべきだ。と個人的には思います。
また最後に、昨年書いた記事の抜粋を再掲して終わりたいと思います。ワールドカップ予選を勝ち抜いた功労者も忘れずにいてください。

こうなったら、カズを代表に入れてくれ!と思います。
全選手がカズのためなら死ぬほど走る。死ぬほど頑張る。それしか日本代表の先はない。と私は考えます。
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1.若い選手を増やすべき

昨日の得点者は、浅野(22歳)と井手口(21歳)。特に井手口は、前半よりフル出場したうえで、後半の最後の時間帯にあのゴールを決めた。相手ディフェンダーと競り合いながらゴールを決めた。あの筋力・体力を持った者を主力として選手選考をすべきである。体力には個人差があり、一概にすべてを若い選手にとは思わないが、一般的には22-27歳前後を中心に若手からベテランまでで編成すべきである。少なくとも現状のベテラン重視では駄目であろう。

2.セーフティファーストの徹底

昨日の試合でもDFの吉田が、ボールをキーパーに取らせようとボールと相手選手の間に体を入れて交錯したシーンがあった。あのようなセーフティよりもボールキープを優先する選手はいらない。相手より早くボールに触り、セーフティに外に蹴りだすことを選択すべきである。つまらないプレーでの失点は、最も避けるべきである。

3.戦略・戦術の徹底

右サイドの浅野と酒井は、縦へのスピードを活かした展開。
左サイドの乾(原口)は、個人でのドリブル突破。
中盤の豊富な運動量によるゲームの支配。
これらがマッチしたのが昨日の試合だと考える。このように選手の特性に合わせた戦術を徹底すべきである。特に浅野を入れてもスピードを活かす展開が以前はあまりなかった。
監督の戦術を理解し、実践できる選手を選択すべきである。

4.カズを入れろ

矛盾するが、カズをロシアに連れていくべきである。特に若い選手が多くなればなるほど、カズという存在自体が心の支えになる。苦しい時、リズムが悪い時、チームのカンフル剤として雰囲気を変えるのもベテランの役目である。カズ以上の適任者はいない。同じチームに存在すること自体がチームに多大なる影響を与える。選手としてのカズは、長い時間は難しいかもしれないが、最も気持ちの強い選手であり、必ずやプレーで応えてくれるであろう。

5.最もやる気があり、調子のよい選手を起用せよ

もうすでに語りつくした。実績・所属チームは関係ない。昨日の乾のように、必死に戦う選手を起用すべきだ。
スポンサーやメディアなどの外野の圧力に負けないよう、強い心で監督は選手を起用してほしい。繰り返すが、実績は関係ない。強い気持ちと調子のよい選手を起用してほしい。

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