カーリングロスの皆様へ 五輪終了後の本橋麻里と女子カーリング(LS北見)
カーリングロス
失礼ながら、あまり期待していなかった平昌オリンピック。いや問題続出で競技が危ぶまれる事態になることを懸念してました。一部スノーボードでのけが人続出やノロウイルスの問題などはあったっものの、日本選手の活躍は悪評を忘れさせてくれるものだったと思います。
中でもカーリングは試合数も多く、かつ1試合の時間も長かいという前提があり、その上女子チームの活躍もあって、ずいぶん見たなぁ、というのが正直な感想です。
あれから…しばし、カーリングを見ていない!
また笑顔を忘れない彼女たちの試合を見てみたい!という方も多いのではないでしょうか。
そこで、続報かたがた記載してみたいと思います。
オリンピックの思い出
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おそらく、一番記憶に残っているであろう、スキップ藤澤五月選手のドロー。いやはや懐かしいですよね。藤澤選手だけでなく、チーム全員が個性的で、笑顔でプレーしていて見ていて気持ちのいいチームでした。笑顔自体も魅力的でしたが、笑顔に隠された背景を知った時の驚きはとても大きなものでした。
ここでも数回に分けて掲載しました。
なかでもこの記事頑張れ!女子カーリング オリンピックチームの笑顔の裏にあるもので紹介した、引用の記者さんの続報が載っていたので、長いですがまた引用します。
昨年9月、代表決定戦に勝ち、平昌五輪代表を決めたロコ・ソラーレ北見(以下LS北見)の主将・本橋麻里についての記事を出した。
「カーリングの変態」本橋麻里の献身でつかんだLS北見の五輪キップ
雑誌、ウェブにかかわらず、媒体記事のタイトルは編集部がつけることが多い。キャッチーな言葉を使う、あるいは本文から拾うという意味では、編集者のほうが経験があり、記事は読まれてナンボという意識が強いからだろう。そこで、とりわけウェブ媒体では人の目にとまりやすい強い言葉を使う必要がある。いわゆる”釣りタイトル”もこのあたりに大きな理由がある。
当初、僕がつけたタイトルは「マリリン、3度目の五輪へ。勝負を分けた献身」という、確かに平凡なものだった。
編集部はそれに対して、上記を提案してきた。確かに「変態」という言葉はキャッチーこのうえない。ただ、アスリートに、それも女性に、そんな言葉をぶつけるのはいかがなものか、という葛藤もあった。
それでも記事の内容は、彼女の努力やチームの勝因について言及した悪いものではないという自負もあった。何よりも多くの人に読んでもらいたいという下心もあったので、結局、編集部の提案に乗った。
記事は、おかげさまで多くの人に読んでいただいたようだった。ネットの掲示板やコメントは玉石混淆なので、書き手として気にしないようにしているが、このときばかりはちょっと気になっていた。本橋の夫・謙次さんのコメントを使ったからだ。本橋は、2012年5月に結婚している。自身のブログにも「結婚相手は同郷の方ながらカーリング関係の方ではありませんが、ご縁があって共に人生を歩ませていただくことになりました」と綴(つづ)っているが、謙次さんはカーリング関係ではないどころか、カーリングのルールすら、現在もまだうろ覚えだ。
昨秋から五輪前後にかけて複数のメディアが彼に接触を試みたが、「僕はカーリングのことはわかりませんので、ごめんなさい」と、丁重に固辞し続けていた。僕も縁あってお会いすることができたが、取材は同様にやんわりと断られていた。
それでも、その記事で紹介した「なんでこの人はこんなにストイックにやるんだろう、こんなにできるんだろうと不思議になります」というコメントは、カーリングを知らない方の外からのものであると同時に、誰よりも彼女を知っている方のコメントで、最も端的に本橋麻里というカーラーを表現していたので、どうしても使いたかった。つまり、無断で確信犯的に書いた。編集部や読者からの評判は概(おおむ)ね悪くなかったのだが、小心者な僕はそれだけに罪悪感と恐怖を抱えた。本橋と旦那さんは気分を害していないだろうか。
震えていると、なんと本橋麻里本人からメールで連絡をいただいた。
「記事を読んだ友人から『やっぱり変態だったんだね(笑)』と連絡もらいました」
とあった。やはり人々は「変態」に食いついている。そして、「一点訂正が」と続く。喉が渇いた。
「私は変態ではありません。ど変態です(笑)」
全身の力が抜けた。
「素敵な記事、変態の称号、ありがとうございます。改めて、私は周りに生かされてる人間だなぁと感謝しかありません」
しばらくPCの前から動けなかった。目元を拭(ぬぐ)ってから、「ああ、こういうところだなあ」と確信した。“クソガキ”と自称する鈴木夕湖や、先に五輪を知った姉にコンプレックスを抱いていた吉田夕梨花、その五輪を経験しながら居場所を失った吉田知那美、勝てない責任を負いすぎたスキップの藤澤五月。クセが強く、傷を持ったメンバーが彼女のもとに集い、「麻里ちゃんにメダルをかけてあげたい」と、もがきぶつかりながらも、ひとつになった。
彼女らは本橋のカーリングへの思いを肌で知っている。本橋はスポンサー集めに走り、誰よりもアイスに乗り、トレーニングは欠かさない。「内側からチームにいいプレッシャーをかけたい」と公言する。
本橋とともにチームを立ち上げた馬渕恵さんも、「あのマリリンが、大きくなりましたよね。いろいろなものを腹に飲み込んでチームに尽くしているんですもん」と、泣き笑いで教えてくれたこともある。本橋のその思いは銅メダルという形として結実した。
日本は現在、カーリングフィーバーだ。その中心にいる本橋は喜び、まずは感謝の言葉を口にしながらも、これからのことを強調した。
「もぐもぐタイムをきっかけに、さらにカーリングにのめり込んで、戦術等も練りに練ってやっているので、そこに注目してもらえるとありがたいです」「上にはスウェーデン、韓国がいることを忘れないでいこうと思います」
五輪でさえ、メダルでさえ通過点。”ど変態”のカーリング・マーチはまだまだ続く。
竹田聡一郎●取材・文https://sportiva.shueisha.co.jp/clm/othersports/other/2018/03/02/___split_26/ 五輪メダルも通過点。カーリングの「ど変態」本橋麻里の戦いは続く
本橋麻里の献身。自らを「ど変態」と称せる度量。様々な経緯をへた一癖ある後輩選手たち。それをまとめ上げ、笑顔あふれるチームを作った本橋麻里。
「麻里ちゃんにメダルをかけてあげたい」という思いを胸に、笑顔を忘れずプレーした選手たち。
何度も書きますが、素晴らしいチームじゃないですか!メンバーの誰一人欠けても、この銅メダルは取れなかったでしょう。
Sportiva
この記事はSportivaで掲載されていたものです。
スポーツ関連のこのような記事は、かつてはNumberの独壇場のようなイメージがありましたが、Sportivaもがんばっていますね。このような記事を配信してくれてありがたいです。記者の方にも感謝したいと思います。
またカーリング自体も3月17日からはカナダのノースベイで女子の世界選手権、3月31日からは男子の世界選手権がアメリカのラスベガスで行われるそうです。
中継があることを期待しましょう。
最後にカーリングではありませんが、金メダル2枚と3色メダルのすごい姉妹のほんわか画像をどうぞ。
こんな二人の掛け合いまで、楽しませてもらって…。
この高木姉妹もすごいし、明るいし、とても魅力的でした。競技を楽しませてくれてありがとう!
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