貴乃花と白鵬と日馬富士 大相撲悪いのはどっち?

びっくりするニュースが飛び込んできました。
貴乃花親方の大きな処分です。これほどの処分を行うとこ、そしてそれを肯定的に報道する一部メディアの姿勢に、疑問が生じています。まずは報道を引用します。

日本相撲協会は28日、東京都墨田区の両国国技館で臨時理事会を開き、貴乃花親方(45)=元横綱、本名花田光司、東京都出身=の理事解任と2階級降格を決議した。来年1月4日に開く臨時評議員会で正式に決まる見通し。秋巡業中の元横綱日馬富士関による暴行事件の報告を巡業部長として怠るなど、協会の対応を妨げたとして責任を問われた。協会理事の解任は初めて。

被害者の十両貴ノ岩関の師匠でもある貴乃花親方は、10月29日に鳥取県警に被害届を出した後も、協会には知らせなかった。11月30日の理事会で、暴行事件への適切で迅速な対応のため、協会員が危機管理委員会の調査に協力する決議がされたにもかかわらず、貴ノ岩関の聴取を再三拒否していた。(中略)

組織への報告を行ったことについて、組織の一員として、いかがなものか。というのが処分の理由なんでしょう。
しかし、問題を整理してみてみましょう。
まずは同じ今日のもう一つのニュースを紹介します。

大相撲の元横綱日馬富士関(33)=本名ダワーニャム・ビャンバドルジ、モンゴル出身=が貴ノ岩関(27)を暴行し、負傷させた事件で、鳥取地検は28日、傷害罪で元横綱を略式起訴したと明らかにした。
手続き上は鳥取区検が略式起訴し、鳥取簡裁が略式命令を出して罰金刑になるとみられる。
鳥取県警が11日に傷害容疑で元横綱を書類送検していた。地検は、貴ノ岩関の処罰感情や負傷状況、引退した元横綱が受けた社会的制裁などを考慮し、慎重に判断したもようだ。
捜査関係者によると、元横綱は秋巡業中の10月下旬、鳥取市内にあるラウンジの個室で、酒を飲んだ上、貴ノ岩関を素手やカラオケのリモコンで殴り、頭部に10日程度の裂傷などを負わせたとされる。

そもそもの問題の発端となった、貴ノ岩への暴行事件は、略式起訴になった模様です。略式とはついていますが、この意味は「前科」がついたということですね。



この問題を整理してみましょう

今回の問題を整理して考えてみます。あくまでも私が知っている情報(報道から得たもの)を、私が重要と判断する事項をできるだけ時系列に並べてみます。
1.白鵬・日馬富士・鶴竜がいる呑みの席に貴ノ岩も同席した。
2.初め白鵬が、貴ノ岩の態度を叱った。(具体的な内容はわからない。悪い点を明らかにしていない)
3.席を変えて、日馬富士が貴ノ岩を、教育的指導をしていた。
4.貴ノ岩がスマホのメールを見たことで日馬富士が怒り、暴行を行う。
5.しばらくしてから白鵬らが暴行を止めた。(あれだけの頭頂部の裂傷なので、血だらけだったと想像)
6.貴ノ岩は病院へ。横綱らは飲みなおし。
7.翌日、貴ノ岩が日馬富士に謝罪に行った。(日馬富士は、これで終了のつもりだった)
8.体調の悪い貴ノ岩を、貴乃花親方が異常を確認。病院へ。
9.貴乃花親方 警察へ被害届。
10.貴乃花親方 相撲協会へは報告せず
飽きてきたので、これ以降の動きはざっくり書くと「貴乃花親方は、協会の調査よりも警察&検察の捜査を優先した」。
しかし、協会は「巡業部長だったのに、協会への報告を怠り、その後の協会の捜査に協力しなかった」と認識している。という状況でしょう。



悪い順に並べてみる

さぁ、この中で悪い順に並べてみましょう。

日馬富士

当然暴行を起こした張本人。暴行事件を起こし、本日略式起訴により、前科者として確定しました。一番悪い奴、という認識で異論はないでしょう。

白鵬・鶴竜

次に悪い奴、という意味では、怒りの発端である白鵬ではないでしょうか。
第一に、しばらく暴行を止めなかったことです。暴行を止めるべき立場にあったし、実際に止めることができたのは白鵬らだと報道されています。問題は、しばらくして止めたこと。初めの一発あたりで本来なら止めるべきでした。止めることができたのに、しばらく止めなかったこと。これは問題であろうと思います。一発くらいなら教育的指導で許されたかもしれません。
第二に、今回の略式起訴になったくらいの事件を、警察に通報すらしなかったことです。通報どころか、そのまま何もなかったかのように日馬富士らは飲みなおした、と聞いています。犯罪行為を仲間だからと言って、見逃した。または隠ぺいした。と言い換えてもよいのではないでしょうか。
貴乃花親方が報告してないことを問題にされていますが、この二人の報告無しは、いいのですかね。

ここまでは、当日近くにいた当事者?の問題と思います。白鵬らが暴行を止める、もしくは警察を呼んでいれば後の問題はなかったのです。

貴乃花親方

上記したように「自分が動かなければ、無かったことに」なっていたのです。弟子を守る立場としては、貴ノ岩を保護して警察に届けるくらいしか対応策はありません。この点に問題は無いでしょう。
一方、協会に報告しなかったことが問題とされています。これは組織的には、その通りであると思います。この点は貴乃花親方の責務違反と言えるでしょうが、犯罪行為ではありません。あくまでも協会の服務違反であり、犯罪ではないのです。通常なら厳重注意、重くても減俸というところではないでしょうか。



見方を変えよう

しかし見方を変えれば、暴行事件を起こした日馬富士が、自ら協会に届け出るべき問題であったし、同時に弟子の犯罪を知らなかったこと、土俵に上げたことを考えれば、日馬富士の親方に監督責任があったとはいえませんか?すでに2階級降格しています。それと同じ処分が貴乃花親方にも課せられるのは、どうにも…。
犯罪行為を行った者が、九州場所で相撲を取っていた。警察の調べが入るまで問題は存在しなかったかのように、相撲がとられていたのです。これは大問題ではないでしょうか。

繰り返しますが、犯罪行為を行った者が、平気な顔して相撲をしていたのです。それを隠ぺいしようとしていたお仲間も、知らんぷりして土俵に登ったのです。これ自体が大きな問題ではないでしょうか。貴乃花親方が動かなければ、決して表にでない事件だったのです。
組織への報告を怠ったことよりも、犯罪をかくまったほうが、罪が重いと思うのは私だけでしょうか。

サラリーマンが、犯罪を犯して警察の捜査が入っていることが会社にしれた。結果的に略式起訴になったら、普通は懲戒免職ですね。
それを知っていながら警察にも届けず、内緒にして飲みなおしをしていた仲間。これは減俸など相当な処分が下されるべきでしょう。
警察に届けた隣の課の課長は、会社に言わなかったのですね。武士の情けだ、自分で報告しろよ。という感じでしょうか。この課長は普通叱責くらいでしょうね。

つまり実際の犯罪の重さと処分内容の食い違いがあると考えています。
私なら
日馬富士   退職金の出ない懲戒免職 ※引退では退職金でるんですよね…。
白鵬ら    減俸
貴乃花親方  叱責or厳重注意(あっても減俸)
と考えるのですが、いかがでしょうか。