ネタバレ注意 ウォーキングデッドシーズン8までの感想と達成感(その2)

2021年2月5日

The Walking Deadウォーキングデッドについて

先の記事(ウォーキングデッドシーズン8までの感想と達成感(その1))の続きです。
ここからはネタバレしますので、知りたくない方は読まないでください。




ウォーキングデッドの魅力

ではネタバレごめん、で進めていきましょう。
この話の最大の魅力は対ゾンビではなく、人間が人間たるドラマだ。ということでしょう。対ゾンビサバイバルドラマという側面を持ちながら、人の悩み、醜い面、理想、友情と愛情といった点を丁寧に描いているヒューマンドラマだと思います。

長丁場のドラマでしたが、少なくともウォーキングデッドシーズン8までの達成感は大きいものがあります。

特にシーズンが深まるに従い、このヒューマンドラマの側面が深まってきます。ゾンビが居る、という状態ではありますが、戦うべき悪人は人間。ゾンビは味付けくらいな状態になります。

こいついいやつだなぁ、本当に嫌な奴だなと見方が変わったるなど、しょっちゅうですね。
また一時、なんか中弛みだなぁと感じたこともありました。しかし、それを払しょくし、予想のつかないストーリー展開をウォーキングデッドはしていきます。

魅力ある配役 ダリル

一応、メインの主人公はリックなんでしょうけど、ダリルの存在無しにはウォーキングデッドは語れません。主人公の一人であることに異論はないでしょう。いやいやダリルこそがウォーキングデッドそのものだといっても過言ではないでしょう。

序盤キャロルの子供ソフィアを、意地でも探す姿を見て誰もが「こいついいぞ」と認識しはじめ、その後の大活躍で虜に。見ている方の大部分は「ダリル最高」と感じているはずです。
兄貴であるメルルをなんとか説得して仲間にしようとしたり、仲間のために体を張ったりと、大車輪の活躍です。

寡黙なダリルが仲間を大切にしている、というのことは「仲間」「信頼」などが、ウォーキングデッドの物語の大きなテーマであることを示唆しているように思います。

死の衝撃

その死の姿を含めて衝撃だったのはグレンの死。
確かシーズン6の途中で、弱気な仲間の自殺に巻き込まれゾンビに囲まれるシーンがありました。誰もが死を覚悟したシーンだったと思いますが、幸いにも自殺した仲間の下から車の下に這い出すことで生き残りをかけることができました。
グレンは死なない。準主役だし、死なない。よかった。とその時は思ったものです。

しかし、まさかその直後にニーガンに殺されるとは…。
ダリルとならぶ主役の一人と誰もが認識していたであろうグレンが、しかもマギーや皆の前で無残にも撲殺されるとは…。
シーンとしてエイブラハムが殺され、それで終了だろうと気を抜いていたこともあり、多くの視聴者も驚いたことでしょう(私個人は完全に気を抜いてました)。その最後の姿もあり、本当に衝撃でした。ショックは本当に大きかった。
グレンの死と同時に、ニーガンの力を見せつけられた瞬間でした。

また個人的には、その以前になりますが、マギーの妹であるベスの死も衝撃的でした。ダリルとはぐれ、病院で一人で必死に生きるために戦っていたベス。終わった、これで仲間に会える。と思った瞬間の出来事は衝撃的でした。

またシーズン8でのカールの死。ジュディスは、自分の子供ではない可能性をリックは感じており、リックの本当の肉親であるカールの死は物語にも影響を与えていると思います。



最高の盛り上がり ニーガンとの戦い ネタバレ


シーズン6の最後から、シーズン7および8を合算して計32話は、ニーガンとの戦いです。
失礼ながら、個人的に中弛みしそうになっていたウォーキングデッドですが、エイブラハムとグレンの撲殺が一気に気を引き締めてきました。

とにかく、ここまでの悪役というか、敵役は他の作品でも今までなかったように思います。
作中では、ニーガンの独特な意外な個性も紹介されており、少しはいいやつだ。という雰囲気を醸し出します。しかし圧倒的な恐怖感は常に存在しています。

このニーガンとの戦いは、裏切りと謀略の掛け合いです。まぁとにかくお互いに憎らしいくらいにニーガンが強い。

シーズン8は、将来を思わせるような、リックが足を引きずりながら平和に暮らしてるシーンがたびたび挿入されてます。
リックが勝つことを印象付けている?もしくはこれはただの妄想なのか?と思わせるようなシーンです。最後にはリックが勝つんだよな、と私は勝手に思い込んでいました。

ストーリーでは、無害な者を助けるために、ウォーカーに噛まれカールは死んでしまいます。
噛まれたことで死を覚悟したカールは身近の者全員に手紙を書いていました。ニーガン宛の手紙もありました。

父であるリックとニーガンが和解し、ともに暮らせるようになってほしい。カールからの手紙はそのような内容で記載されています。
前述した将来を思わせるシーンは、カールが夢想した将来の姿だったのです。すなわちリックの勝利が決まってるわけではない、という衝撃でした。ニーガンが畑の世話までしているという、カールの夢想は大したオチまで用意してありました。

手紙を読んだリックやミショーンは、気持ちの迷いを持ちながらニーガンとの最終決戦に挑みます。絶対絶命と思われた瞬間、最後の最後にユージーンの策略により、ニーガン一味は戦力を失う。
リックはニーガンと肉弾戦を演じ、最終的にニーガンの首を傷つけ勝利する。しかしカールの意思をついで殺さず、命を助けることを選択した。
これに不服を感じているマギーとダリルであった。



これで終わってもよかった

続編が見れることはうれしいものの、これで終了してもよかったのでは?と個人的には思います。
ウォーキングデッドとして、巨大な敵であるニーガンを破ったことで、作品としての一区切りではないかと。
見ているこちらも、燃え尽きたような気がします。

おそらくここまで見てきた人からすると、下の写真の存在すら信じられない思いになるのはないでしょうか。ダリルとニーガンが仲良くしているだと!(役どころと、個人は別物ですから当たり前なんですけどね)
それくらいニーガンの存在感は別格でした。ウォーキングデッドとして最高の盛り上がりだったと思います。

そうは、言っても新シリーズが始まるそうです。リックは卒業するという噂もあります。

個人的には見たいような見たくないような…不思議な気持ちです。
まぁ配信されてから考えるとして、ウォーキングデッド1~8はかなり長いですが、時間をかけてみる価値のある作品。としてご紹介いたしました。

どうぞ、楽しんでご覧ください。