以前書いた群発頭痛の記事(目の奥が痛い 吐くほど痛い群発頭痛について_その1)の続編です。

群発頭痛の診断 神経内科もしくは脳神経外科

この病気の場合は、脳神経外科もしくは神経内科となります。

製薬会社の営業という職種であった私は、世間話として自分の発作の状況をたまたま話しました。
その相手が運よく神経内科のお医者さんでした。

「いやー、きついっす」と話をしていたところ、急に先生が医学書をペラペラめくりだしました。
「それね、ただの頭痛じゃなくて、群発頭痛だよ。」といって、本を私にも見せてくれました。
おお、症状のほとんどが合致する。
初めての発症から、約5年。ほぼ間違いなく診断がついた瞬間でした。

「だけどね、効く薬がないんだよね」とのお言葉も、追加でいただきました。



治療の難しさ

人によって症状は様々でしょうが、この頭痛の一つの特徴は嘔吐です。
私の場合は、ほぼ必発。もう嘔吐を我慢する気持ちはサラサラなく、痛みだしたらさっさと吐くことを選択しているくらいです。

そのため、経口薬は意味がありません。吐きますから。
一応製薬会社の人間として、薬は体に吸収されないと効果が無いことは、よく理解していました。
「薬飲んでも、吸収するまえに吐くから、意味ないよな」と、もともと考えていたのでショックはありませんでした。

※今は、少し治療薬があるみたいです。お困りの方は医療機関で相談してみてください。

加齢による症状の変化

その数年後、別のとある大学の神経内科の教授と雑談する機会があり、その時にも同様の話をしました。

「それね、35歳を過ぎるとたぶん治るよ」

と、うれしいお言葉をいただきました。え、治るの?35歳で?と半信半疑でした。しかし、確かに35歳を過ぎたあたりから、ほとんど痛み発作がなくなりました。

正確には35歳をこえてから約15年が経過していますが、痛み発作は2回だけです。今回が15年目にして2回目です。今回の痛みは3日連続で終了したので、以前に比べればはるかに楽でした。

ほとんど治った!と言ってよい範疇ではないかと思います。年齢を重ねることもたまにはよいものですね。
いやはや、神経内科の先生の予言は実に的を射ていたようです。



加齢による軽減を、勝手に解釈

なぜ年齢を重ねると、発作が起こらなくなるのか?以下、この段落は個人的な解釈です。エビデンスはありませんので、ご了承下さい。

この病気群発頭痛の発生は、以下の流れと言われています。
1.【メカニズム】なんらかの原因で、局所脳血管でセロトニンが大量に発生する?
2.【症状】セロトニンにより、局所脳血管が過収縮することにより、一部見えない状態になる(閃輝暗点)。
3.【メカニズム】過収縮を是正しようと体内で、血管拡張作用が過大に働く
4.【症状】過大に血管が拡張し、激痛が発生する。

一言でいえば、脳血管が過収縮し、反動で過拡張して痛くなる。ということです。

加齢により症状が楽になるのは、血管が固くなって、過収縮が起きないから?ではないでしょうか。過収縮が無ければこの疾患は発生しないのです。

あくまでも個人の例ですが、35歳をこえてからの痛み発作では、嘔吐までいきません。痛みで横になりましたが、食べたばかりのご飯を吐くまではいきませんでした。
これって、血管が固くなって拡張も弱くなっているのではないでしょうか。動脈硬化にも意味があるのではないか、と考えております。

すなわち加齢により、血管が固くなる。その結果、過収縮も起きにくく、痛み発作自体が激減する。
たとえ過収縮が起きても、血管が固いので拡張も弱く、痛みが以前ほどではない。
ではないか?と個人的に考えています。



治療や予防

詳しくは専門医にご相談を。というのが第一選択です。群発頭痛の治療薬も進歩していると思います。神経内科もしくは脳外科の先生にご相談しましょう。

一応一般論として発作期には、血管に作用することは避けたほうがよいでしょう。

具体的な第一は、お酒。飲酒は確実に血管に作用しますし、アルコール分解物の血管への刺激もあろうと思います。発作期および、少しの期間は避けるべきでしょう。ほぼ同じ理由で煙草も避けるべきです。

他にも、カフェインなどを含有するコーヒー・お茶なども、血管への作用はあります。過度に神経質にならない程度に、避けたほうがよいかもしれません。(私は、お茶やコーヒーは飲んでいましたが)

さらに個人的には、2回目の前兆を防ぐ可能性のある薬を想像しています。1回目の発作は避けられませんが、2回目からは前兆を防ぐことで痛み発作を予防できる。と考える物質です。

治験してくれないかなぁ、とひそかに熱望していますが…。

以上、加齢により軽減した群発頭痛の体験でした。群発頭痛の同士の皆さん、頑張っていきましょう!お若い群発頭痛の患者さん、加齢により軽減する可能性はあります!少しは期待してみてください。