将来の歴史で学ぶ年になる 西暦2017~2020年

2017年11月26日

歴史で学ぶ年になるだろう


衆議院選挙が終了した。自民党の勝利に終わったこの選挙。選挙を踏まえ、ここから始まる数年は、将来歴史で学ぶことになるであろうと考えている。
残念ながら、選挙戦においてほとんどの野党は「安倍一強は許さない」「モリ!カケ!」しか主張しなかった。いや内容があったという主張もあろうが、現実性に富む主張があったとは思えない。多くは票を得るための方便であったと考えている。また大手テレビ局などメインストリームメディアもろくな報道をしていなかった。そのため多くの方が、問題の本質を感じていないのであろうと思う。
しかし今回の選挙は、安倍首相の言葉通り「国難突破」のための選挙であった。そのことを一体どれくらいの国民が認識していたであろうか。野党は「安倍さんこそが国難」などと寝言を言っていたが、今回の選挙の結果を見れば多くの国民は賢明であったと言えるだろう。消費税増税方針など、必ずしも諸手を上げて賛成とは言えない公約もあったが、外交など多分野での活動を国民は評価したのだ。
将来歴史に刻まれる理由を順に記載していきたい。
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天皇陛下ご譲位 -平成が終わる-

第一にご譲位である。
前回の譲位は、119代光格天皇以来(1817年に譲位)ということになる。ご譲位が行われるとすれば、約200年ぶりということである。
200年ぶりの国家事業の一つと言える。国家間の交流が盛んな近代において、世界で唯一の天皇(Emperor)であり、世界中が動向を見守っているといっても過言ではない。
現法律では譲位の規定がなく、憲法はじめ特別な法律の整備を行わないとご譲位できないため、行政・立法の責任は非常に重要となる。この立法を託すための代表者を選ぶのが今回の選挙であったと言える。
ちなみに某国などは、天皇陛下を「日王」と呼称しているようである。しかし、かつて昭和天皇が崩御された際、某国を除く世界中のメディアが「Japanese Emperor」と呼称していたのも事実であり、某国のみで行われる勝手な解釈は世界標準ではないことを付け加える。
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北朝鮮の脅威 憲法改正

憲法を改正するとすれば、大日本帝国憲法(1890年)、日本国憲法(1947年)についで、約70年ぶりのこととなる。5月に安倍総理が憲法改正の可能性について表明されたが、対外的な状況を見れば当然であろう。日本ならびに日本人を守るためには絶対的に必要である。もう少し付記すると、憲法には憲法改正の条項が示されている。手続きを踏めば憲法は改正できるのである。
北朝鮮の核開発ならびにミサイル開発は大きな脅威である。野党の多くは「北朝鮮は心配ない」「日本(アメリカ)が挑発するから悪い」などと主張する。
しかし冷静に考えてほしい。隣の変な奴が、爆弾を自分の家ごしに投げているのだ。事前通知もないどころか「家ごと海に沈めてやる」と威嚇しながら爆弾が頭上を通過しているのだ。抗議してもエスカレートするばかりの変な奴だ。これを許して「まぁまぁ、刺激しないで」というお父さんを、家族は信頼するのか。家族を守るために、隣の変な奴と対峙し挑発行動を止めさせるのが、父としての役目ではないのか。犯罪行為を行っているのはお隣さんであり、その結果平和が脅かされているのは我が家なのだ。それでも我が家が悪いのか?どう考えても我が家が悪いわけはない。
マスコミがきちんと報道を繰り返さないので、改めてここに引用する。

[ソウル/日本 14日 ロイター] – 北朝鮮の朝鮮アジア太平洋平和委員会は14日の声明で、日本列島を核兵器で「沈める」と警告するとともに、最近の核実験に対する追加制裁決議を行った国連を破壊して「廃墟と暗黒」にすると威嚇した。(以下略)国営の朝鮮中央通信(KCNA)が報じた。

少なくとも、日本および国連に対して挑発をエスカレートさせているのは、北朝鮮である。
個人的には、国土にミサイルが着弾、上空を通告なしで通過、そして公的機関の声明ですでに宣戦布告されているに等しいと考えている。私は家族を守るために何をすればよいのか。
いつまでも憲法9条が守るなどと戯言を言っている場合ではない。専守防衛だけで完全に全国民を守ることは不可能である。個人的には敵基地攻撃まで検討する必要があると考えている。
そして、北朝鮮の拉致被害者の奪還だ。私たちは、拉致被害者を本気で考えてこなかったのではないか。隣の家に拉致された娘を取り返すことができなかったのは、なぜか。隣の家にどなりこんで、娘を奪還するのは父として当たり前の行動である。トランプアメリカ大統領でさえ、拉致事件と向き合ってくれているのだ。同胞の私たちが目を背けていけない。わが問題として今一度真剣に考えるべきだ。国家間では憲法9条が問題だというなら、今すぐにでも改正すべきだ。
ちなみに某党が作成した、憲法9条を守ろうというポスターを最後に示す。憲法9条を守るためには武装が必要である。ということがよく理解できる仕上がりになっている。しかも攻撃的な槍と剣を双方の手に持っている。守りの盾よりも攻撃できる体制が重要であることがよく理解できる絵である。

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東京オリンピック2020

オリンピックの開催自体、これだけでも歴史の教科書に載る条項であろう。前回の1964年以来56年ぶり2回目の夏の東京オリンピックである。
誰のせいなのか?わからないが、最近は「お金がかかりすぎ」と批判を受けている。あれほど開催決定が決まったときは、もろ手を挙げて喜んでいたのに。確かに費用が高騰していったことは問題であろう。しかし、それ以上にエンブレム盗作疑惑などの恣意的な疑惑のほうが問題は大きいと思う。
埼玉県戸田市のボートコースは、前回の東京オリンピックで整備されたボートコースだ。今はインカレのメイン舞台として、ある意味ボートの聖地として使用されている。今回のオリンピックでもこのように、本当の遺産を作ってくれることを個人的には期待している。
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可能性として 朝鮮戦争と中国の脅威増加

ここまでは、おそらく実行されるであろう事項を書いてきた。
天皇陛下のご譲位、憲法改正の改正、東京オリンピックは、未定のものもあるがほぼ確定だ。
問題は、この項目である。まず北朝鮮の過剰な挑発による朝鮮戦争の可能性は否定できない。上記したように日本にもひどい挑発をしている。来月(2017年11月)に予定されているトランプ米国大統領の日本・韓国・中国で、どのような動きになるか予断は許さない。その結果を注意深く見守る必要があるだろう。
また中国の習近平体制強化は、中国にどのような状況を及ぼすか予想がつかない。従来2期10年であったが、今回後継者を置かないこととなった。習近平の前代未聞の3期目体制の布石と見られている。粛清の嵐の中国で、この体制が維持できるのか?維持すために何を行ってくるか?南シナ海などの海洋進出といった野望を隠そうともしない。体制を維持するためにここ数年の動きを注視する必要があり、予断が許されない状況だ。

【北京=比嘉清太、東慶一郎】北京で開かれていた中国共産党の第19回大会は24日、習近平2期目政権を構成する中央委員204人を選出し、閉幕した。 習総書記(64)は25日、新中央委員による第19期中央委員会第1回総会(1中総会)で発足させる2期目政権で、最高指導部となる政治局常務委員に検討していた次世代の胡春華広東省党委書記(54)と陳敏爾重慶市党委書記(57)の起用を見送る方向であることがわかった。
胡氏は胡錦濤前総書記直系とされ、陳氏は習氏自身に近い。党関係者によると、両者が常務委員に昇格しないことで、25日に発足する新指導部では習氏の明確な「後継者」と目される指導者を置かないことが固まった。

少なくとも、日本近郊である東アジアで非常に問題が多いことは、認識しておくべきである。
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結論

ここまで記載した通り、ここ数年は歴史上の出来事が進んでいく。選挙という国民の意思表示を受けた政権が、しっかりと運営してくれることを期待している。国民はじっくり情勢を観察し、将来へ語り継いでいこう。
国民は安倍自民党政権に手綱を任せた。誰が何を言おうと、多くの方が支持する現在の政権で、粛々と進めてもらうのが、民主主義の精神である。
まとめると、以下の通りとなる。これほどの出来事が起こる数年は他にない。
1.天皇陛下ご譲位  約200年ぶり
2.憲法改正     約70年ぶり
3.東京オリンピック  56年ぶり
4.朝鮮戦争の可能性
5.(注目)習近平独裁の長期化の可能性

おまけ 前原の乱


安倍晋三という名前は、おそらくこの時代を乗り切る名宰相として歴史に名を残すだろう。トランプアメリカ大統領に、国連演説で横田めぐみさんの話をださせることができる人物は他に存在しない。これだけでも歴史に名を残す偉業である。50年後もしくは100年後この時代を思い出すときは、必ず安倍晋三という名と共に振返ることだろう。
そして、もう一人名前を残す可能性がある人物がいる。前原誠司だ。
自民党勝利の一因である民進党を壊滅に追い込んだのは、前原誠司の混乱?にあるのは事実である。その結果、自民党および安倍首相が動きやすくなった。
思い出してほしい。2012年11月まで、民主党は政権を担っていたのだ。それからわずか5年で、民主党(現:民進党)の衆議院議員は存在しないまでに至ったのだ。政権与党が5年で実質的に消滅である。様々な事情があったのかもしれない。その言動が政局に混乱を来し、結果として日本のために動くであろう安倍自民党の勝利を呼び込んだのだ。
自らは、代表でありながら無所属である。今後どのような処遇になるのか、現時点では不明だ。
しかし、将来における評価はどのようになるかわからない。50年後もしくは100年後の後世では安倍晋三の名前の近くに、前原誠司(もしくは前原の乱)という名前があるかもしれない。私は少しだけそう考えている。
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