東京大神宮と稲荷鬼王神社 天照大御神と月読命

2021年1月29日

天照大御神と月読命を参拝しよう

須佐之男命(氷川神社_武蔵一宮氷川神社の魅力 歴史の重み)、大国主命(大國魂神社_武蔵国総社 大國魂神社の魅力)とめぐってきたわけです。
ここまできたら、天照大御神を無視するわけにはいきません。

よし、天照大御神に参拝しよう。
ちょっと待てよ。天照大御神、須佐之男命に行って、月読命を無視するわけにもいかない。よし天照大御神、月読命を参拝しよう!

ということで、まずは天照大御神、東京大神宮を参拝することにしました。

東京のお伊勢さん 東京大神宮

言わずと知れた東京のお伊勢さん、東京大神宮。そりゃ伊勢神宮に伺うのが筋でしょうけど、なにせ遠い。関東で天照大御神を主祭神として祀っている東京大神宮にまずは参拝です。

立派な門がお出迎えしてくれます。

門の手前には、この東京大神宮の由緒について書かれています。
伊勢神宮(内宮と外宮)の御祭神である天照皇大神と豊受大神、さらに倭比賣命を奉斎していることが書かれています。お伊勢さんに行った意気込みで参拝しましょう。

そして本殿。決して大きな境内ではありませんし、都会のど真ん中にあるにもかかわず、独特の雰囲気を持っています。


参拝の後は境内を散策。
日本の神道、そして天照大御神というのは、海外の方にも知れ渡っているのか、英文のおみくじまでありました。東京という土地柄、海外の方も多いのでしょうね。
また今風なんでしょうか、血液型おみくじまで…。

くじの後ろに稲穂が見えます。奉納される稲穂でしょうか。

暑い今の時期だけかもしれませんが、社務所でお札や絵馬などを買うと写真のうちわをもらえます。ご利益がありそうで、大切にしています。

こちらの東京大神宮には、飯富稲荷神社もあります。ぜひ一緒に参拝下さい。

東京大神宮では縁結びをしきりに強調されているようですが、天照大御神は日本人全体の神様です。日頃の平安の感謝をする。または厳しいとき、辛いときは素直にお縋る存在なのではないでしょうか。私はそう考えています。

月読命を祀った稲荷鬼王神社

有名な神様でありながら、月読命を主祭神として祀った神社が実はあまりありません。
関東では神奈川や栃木県にあるような情報もあります。なんとか東京ではないものか。

探したらありました。稲荷鬼王神社(東京新宿区歌舞伎町)。
鬼の王の神社という、名前からは神様なのか鬼なのかわからない神社です。HPはこちら稲荷鬼王神社

おそらく主祭神として月読命を祀っているのは、東京ではこちらだけだと思います。

新宿という大都会にひっそりと存在する神社です。残念ながら境内に月読命を祀っている記載などを見つけることはできませんでした。


HPには特殊神事として節分追儺式が書かれており、鬼との関連もあるのか?と考えました。しかし由来が紀州熊野より鬼王権現(月夜見命・大物主命・天手力男命)を勧請したことにあるようなので、直接的に鬼というわけではないようです。

境内には、稲荷神社も祀られており、稲荷鬼王神社の名前に偽りなし、という感じです。

ぜひ水琴窟を聞いてください

本殿の隣にひっそりと、天水琴というものがあります。社殿の屋根から雨水を大きな甕にため、少しづつ水琴窟に注がれ、音を奏でているそうです。

音なんて聞こえるのか?と写真右側の竹に耳を当ててみます。するととてもいい音色が聞こえてきます!

とても素晴らしい音色です。ぜひご体験下さい。

勝手な解釈ですが、音色が月読命が祀られていることを証明してくれたような気がします。月夜の晩にこれほどぴったりの音色もありません。

小さくも神秘的できれいな音色は、それだけで幸せな気持ちにさせてくれます。小さな神社ですが、天水琴だけでも足を運ぶ価値があると思いますよ。
※稲荷神社にも水琴窟があり、こちらは柄杓を使って水をかけ音色を奏でてくれます。