あなたの隣のサイコパス 変だと感じたら本を読んでください
中野信子著 サイコパス
表題、中野信子著サイコパスを読了しました。
久しぶりに少し難しい本を読んだのですが、内容に引き込まれる…。
実に面白い本です。ぜひお買い求め下さい。その決断のために中身をちょっと紹介したいと思います。
まず、第一に述べるべきは、サイコパス=犯罪者ではない。という点です。この点は、誤解の無いよう初めに記しておきます。
しかし、彼らの性質を知らないと、悪意のサイコパスに都合よく利用されてしまう恐れがあることが大問題です。
サイコパスの特徴
本の帯に書いてある言葉が、一般的にイメージに近いのではないでしょうか。
「平気で嘘をつき、罪悪感ゼロ」
いるのですよね、たまに。問題はが外見上からは判別ができないことです。一般人の様相で中身は冷酷。サイコパスの特徴として、罪悪感が本当にゼロであるようです…。理解し難いところではありますね…。
外見が怖い人のほうが、どれだけわかりやすいことか…。
また、もう一つ大きな問題は、100人に一人程度の割合でサイコパスが存在するという点です。サイコパスの定義によって数字は上下しますが、中学・高校で考えれば3クラスに一人は存在する計算になります。これって多いですよね。意外に多いので、間違いなく人生の中で出会っていると考えてよいと思います…。
学生時代なら、お友達止めれば済む話です。問題は職場にいる場合でしょうね。仕事上で、どうしても合わせていかねばならない…。不幸な出来事の始まりです。
この人なんかおかしいな…と感じたら、まずはケビン・ダットンのセルフチェックから仕事上で該当する可能性がある項目を抜粋したいと思います。
1.自分の欲しいものを手に入れるためには、他人を踏み台にしても構わない。
2.話に説得力がある。他の人を上手く使う傾向がある(セルフチェックから一部改変)
3.誰かを騙すことに成功する場合、騙されるほうに問題がある
4.物事が間違った方向に行く場合、それは他人のせいである
以上の項目に該当する傾向があり、仕事上で困っている場合にはこの本を買って勉強することをお勧めします。これ以外にも典型的な症状なども紹介されていますので、必見です。
様々なサイトで、サイコパスチェックを標ぼうしています。しかし、それらが学術的に正しいという保証はありません。この本の中での項目でチェックすることをお勧めします。
あなたのとなりのサイコパス 脳の機能の問題…
問題は、このサイコパスは脳の機能の問題である可能性が高いことです。
すなわち、ある意味本当に病気なんです。
病気に軽症から重症があるように、このサイコパスも軽度異常から、相当な異常であると判断されるレベルまであることを認識しておく必要があるでしょう。おそらくですが軽度異常の場合は、なかなか本当のところが理解できないでしょう。
互いの関係が強化され、ある時急に嘘が出てくるようになってくる…本性が出てきた時が危険でしょうね。操られないように自己防御することが必要です。
病気である一方、明確な治療法がありません。基本的に他人を思いやる気持ちがない。という病気ですが、気持ちを改善する方法はないのです。
うまく付き合い、自己防衛するしかない…。のだと思います。
この本は、科学者が書いているので難しい内容もありますが、平易な表現を用いて記載されているので誰でも読むことができると思います。
あれ?この人?
という感じがあったら、ぜひこの本を手に取ってみて下さい。一読することをお勧めする一冊です。
また、本の中で紹介されている、最も正確と思われる診断テストのリンクを張っておきます。残念ながら、英語です。しかし、統計学的な問題をクリアしてるとのことです。最終的な判断はこのテストを経る必要があります。
嘘を重ねて罪悪感を感じず、他人のせいにする人。近くにいませんか…。
テストサイト→Open Source Psychometrics Project
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