お勧めの映画(番組) ローカル路線バス乗り継ぎの旅
笑いあり!涙あり! ローカル路線バス乗り継ぎの旅
テレビをつけると武漢肺炎の暗いニュースや、危機を煽るいい加減なワイドショーばかり。
そんな状況下、家に居ることを余儀なくなれる今年のゴールデンウイーク、見るなら面白い映画・番組がいいですね。
ぜひ、ここは『ローカル路線バス乗り継ぎの旅』をお勧めします。
少しですけどAmazonプライムで無料で見れます(今のところ)。
元祖ローカル路線の旅
おそらく路線バスを乗り継いでいく番組の元祖はこの番組でしょう。
今ではこのスタイルを模した番組も増えました。
私自身、この番組の存在を知ってはいましたが、じっくり見たことはありませんでした。たまにチャンネルを回してみたら、やっていた。見てるとちょっと面白いけど、コマーシャルのタイミングで席を立ってしまう…くらいの感じでした。
ところがAmazonプライムで見るとコマーシャルでの区切りが無いので、面白いまま進みます。
そして一気に約2時間見てしまう。時に大笑いし、時に涙し、見終わった後の爽快感もある。絶対的にお勧めしたいと思います。
これは旅番組ではない ドキュメンタリー番組である
面白さの最大のポイントは、おそらく『やらせがない』という点であろうと思います。
失敗したときの悔しそうな表情の太川陽介と疲れ切った蛭子能収。たぶんやらせではない、と思います。
3泊4日の日程で、「この距離のローカル路線バス旅では無理ではないか?」と思えるような距離にチャレンジ。
ぶっつけ本番のスタイルで、現地の方や運転手さんに聞く以外に、PCなどで調べてはいけないルール。
「この先にバスは無い」と言われることもしばしば。それでも前に進み、バスの乗客らからも話を聞いて新たなルートを見つけ出す。
バスの接続が無いため、時には10km以上も歩くこともある。雨の中長距離を歩くこともあった。
それでも歯を食いしばってゴールを目指す姿は、感動すら覚える。
(この番組で感動を覚える、などと自分が書くとは思っていませんでした。しかし本当に感動することもしばしば)
その厳しさを共に体験するマドンナたち。花を添える役目を負っているのでしょう。
しかしロケの厳しさから、テレビ向けの顔から徐々に素顔が見えてきます。加藤紀子、遠藤久美子などがAmazonプライムで見ることのできる中で登場してきます。
このマドンナの奮闘する姿もぜひ見て実感してほしい点です。
太川陽介 蛭子能収というキャスティングの妙
このローカル路線バスの旅のレギュラーは太川陽介と蛭子能収。残念ながらこのコンビのTVシリーズは終了したようです。
この二人を配置した方の慧眼が素晴らしい。
初めの旅では頑張っていた蛭子能収。しかし回を重ねるにつれ本性が徐々に出てきます。
歩きたくない、泊まるのはホテルじゃなきゃやだ、どこに行ってもかつ丼食べる…
写真はとある回(松坂→松本城)の出来事です。太川陽介と蛭子能収が、偶然にも夕方の時刻について一言発するシーンです。
蛭子能収 もう充分に動いた。できるならすぐにも休みたい
太川陽介 まだ先に行きたい時間だよ
という二人の気持ちが正反対であることがわかる一コマ。
なんで蛭子能収を配役したのか?当初は全く理解できませんでした。しかし回を重ねてみると、意味が解ってきます。この二人は誰の心に住んでいる天使と悪魔を表しているのだと思います。
太川陽介は天使。もっと頑張ろう。先に進もう。と仲間を鼓舞し自らも積極的に動きます。
蛭子能収は悪魔。もう休もうよ。もう充分だよ。とさぼる方向に考えてします。
誰の中にも存在している、天使と悪魔。この視聴者も含めた心の葛藤を描き出すために、この二人の配役が必要だったんだなぁ、と今は感じます。太川陽介も本当にいいひと。蛭子能収も本当にぐずり気味な人。
実に素晴らしい配役だと思います。
ぜひ視聴してみてください。暖かい気持ちになります。
そして映画もある…のです
また何を考えたのか、このシリーズのじわじわとsた成功に気をよくしたのか『ローカル路線バスの旅 in台湾 The Movie』などと映画まで作ってしまっています。
※写真はリンク (Amazonプライムで2020/04/30現在追加料金なしで見れます。)
こんな映画誰がみるのか!
と思いつつAmazonプライムで視聴しました。これも面白かった…。
テレビシリーズももっと見たいなぁ、と思うシリーズ。ぜひ皆さんもご覧ください。
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