自分史上かつてないクソ映画 「SPACE BATTLESHIP ヤマト」

映画音痴の私でもこき下ろす最低の映画 「SPACE BATTLESHIP ヤマト」

いやはや、久しぶりに個人的大ヒット!
こんな映画は久しぶりです。これぞクソ映画。すごい。

この作品、TBS開局60周年記念作品だそうで…
日本の地上波は、もう完全にダメですね。完全に終わり。このレベルでよくも恥ずかしげもなく世に出せるな…と。しかも開局60周年記念ですからね。
Amazonプライムの無料だから許せますが、お金払ってこれだと暴動が起きるのでは?というレベルだと思います。
最近ではスターウォーズ8もひどかったけど、映画がだめなのは世界的な傾向なんでしょうかね。寂しい限りです。

Amazonプライムも挑発?

酷い点をいくつかご紹介。
一部ネタバレもありますが、ご容赦下さい。

まずはこの画像。Amazonプライムのキャッチ画像です。(出典があるかは、わかりません)

ヤマト環境にキムタクの顔をコラージュした斬新な画像です。
「トーマスかよ!」とツッコミたくなります。斬新なコラージュすぎて…
これは制作スタッフを挑発しているのでしょうか?このキャッチ画像で、誰がこの映画を見るのでしょうか?
嫌みなのかなぁ。
いや内容は酷いので今思えば、この画像があっているのですけどね。
トーマスじゃないのですから…ヤマトに貼るなよ顔を。これでも波動砲の位置に顔を置かないだけましなのでしょうかね。

死亡フラグ回収の速さ ネタバレあり

映写時間との兼ね合いかもしれませんが…あまりに早すぎる。

以前一緒に働いた安藤隊員(通路で偶然顔を合わせ)

開始50分ごろ 隊員「第三艦橋勤務です!ではまた」
開始60分ごろ 古代「第三艦橋を切り離せ!命令だ!」と第三艦橋に取りついた敵兵器と共に破壊を命令。この隊員は第三艦橋に取り残され死亡。
登場から死亡までわずか10分。誰だこんな脚本書いたのは。

普通は、第三艦橋の活躍の場を作り、「以前一緒に居た〇〇です。古代さん、一緒に頑張りましょう」と話すくらいのインパクトを作るもんです。
その上で、全体を守るため涙ながらに…というかんじでしょうか。
更に普通なら、第三艦橋の活躍の場を作ったうえで、別の話題で一度視点・興味を移してから、とするでしょうね。

死亡フラグから10秒

終盤の1時間32分あたり
戦闘機パイロット「古代さん、今日は俺がトップ取りますよ!」
まぁこのセリフを聞いたら、誰もが死ぬんだな…と考えてしまうものです。しかし、その直後わずか10秒後に敵の攻撃を受けて死亡…
おいおい。早すぎだろ。
この速さは予想外すぎる。その意味では度肝を抜く展開ではあります。
でもね、見てるほうとしては、もう少しひねってほしいのですよ。多少は敵を倒し「やるな!言うだけのことはある」と活躍し、その上で敵の予想外の攻撃で撃墜されるくらいの展開が欲しいのですよ。

わずか10秒…まぁこの隊員はその前にもセリフがあったので、よいのかもしれませんけどね…

伏線の回収

何と呼ぶべきかわからないのですが、以下のような不思議というか、納得できないというか、おかしいだろ、という点があります。
1.イスカンダルには「放射能除去装置がある」ということで航海しているだが、初めから装置は無いと知っている。
→古代が生きていることから、放射能除去技術を持っている。という表現にすべきであった、と考える
(今の時代なら「放射線」という表現にすべきだったかもしれない)

2.森雪(黒木メイサ)は、古代の隊に配属されてすぐに古代は除隊、自身もすぐに転属。なので古代のことはよく知らない。
→除隊時に隊にいたなら、経緯は知っているはず
→にもかかわらず、島大輔から事情を聴いたら、急に仲がよくなる。置いていた距離がなくなり、急に仲間になっている
→ワープ中に子作りしてしまう。
いくらエースパイロットだった古代にあこがれていたとは言え、この流れは乱暴すぎる。

3.波動砲打ちすぎ。
波動砲は、全エネルギーをかけて打つ、肉を切らせて骨を断つ、もしくは最後の手段的な兵装だと思うのですが…
とりあえず「波動砲」っていうのがなんとも・・・。
とりあえずビール!みたいな感じなんですよね。なんだかなぁ。

でも(無料なら)2時間楽しめます。

それでも、原作の宇宙戦艦ヤマトの良さなのか、俳優陣の演技が良いのか、CGの良さなのか、2時間飽きることならく楽しめます。

強いて言えば、主役がキムタクでなければ良かった、かもしれません。
誰の役をやっても、「キムタク」になってしまうのでね。エンターテインメントとは言え、戦争の話。
いつまでも大学生のノリが売りのジャニーズではなく、反町とか、小栗とか候補は居るじゃないですか。その古代が見たかったなぁ。
(そうは言っても、キムタクだから見てるのもあるとは思います)

一応ね、在京キー局の一つであるTBS。開局記念で作る映画がこの体たらく。ひどいもんです。
ゲームの傑作のひとつとして異論はないであろうFF10と比べてはいけないかもしれません。FF10の伏線の貼り方は、実に見事でした。
しかし、在京キー局の開局記念であるなら、FF10の爪の垢くらいは煎じて飲んでほしかった。と思います。
死亡フラグの10秒後に死亡などという、アホな展開はやめてほしかった。

それでも本当に、2時間がアッと言うでした。ということは自分にとって面白い映画なのかなぁ。
不思議な感じですね。
本当にいろいろな意見がある映画でしょう。覚悟してご覧ください。