つるの剛士「バカだけど日本のこと考えてみました」 拝読

2021年1月29日

つるの剛士

ウルトラマンを演じ、おバカキャラで有名になっていったつるの剛士さん。いや申し訳ありませんが、つるの剛士と呼び捨てにさせていただきます。

以前虎ノ門ニュースで本を書いたことを知ったので、遅ればせながら購入し拝読しました。
つるの剛士著 バカだけど日本のこと考えてみました

いやいや、まったくもってバカではない。
むしろ、よく考えている方だ、というのが拝読後の一番の印象です。

お勧めの意味も込めて、感想を記載したいと思います。

虎ノ門ニュースに出た時

有本香さんの回にゲストで出演され、本にした趣旨や考えを話をされていたつるの剛士。

専門家ではない、という目線から、自分で見たこと考えてみたことを話をされていました。でもそれが当たり前で、今のように報道が一方の側面しか見せてない状況のほうが、おかしいのです。

本の冒頭に記載されている、それぞれのメリット・デメリットを冷静に勘案し、その上で判断すべきだ、というつるの剛士の意見。
これって、普通に当たり前ではないでしょうか。

しかし、このように考えられない大人がいるのも事実です。感情の赴くまま、一方の意見をうのみにし、それを自分の意見としてしまう。
テレビが言っているから、正しいのだろうと無暗に信じてしまう。

しかし、これは間違いです。大人は責任を持って自分の頭で考えるべきです。子供たちに、よい日本を残すために何をすべきか。繰り返しますが「テレビが言っているから」という理由で考えることを放棄してはいけません。

そう、つるの剛士が言っているように思います。

愛国タレント宣言

いつからなんでしょう「愛国」や「国益」と言った言葉を使いにくくなったのは。
日本は謝罪すべきなんだ!という強迫観念のような雰囲気が現在もあるように思います。

その空気の中で愛国タレントであると名乗ったつるの剛士。それだけでも本当にウルトラマンなんだと私は考えます。
人気商売であり、活躍の場がテレビなどのマスコミである芸能人には、なかなかできないことだと思います。

それだけ、家族のこと、地域のこと、日本のことを考えた結果でしょう。実際に本は政治のことばかりではなく、子育てや様々な面についても、自分の体験を基に記載されています。

宗教観なども書かれています。おそらくその気持ちに同意する方も多いのではないでしょうか。私は完全に同意しています。

この本は、つるの剛士が率直に考えたことを、その順に記載されている本です。バカだなんて申し訳ない。多くの方が読むべき本だと思います。そして同感できること、同感する。違うなら自分で考えてみる。
と、日常の自分の生活を顧みたくなる。そんな本です。

あんまり書くとネタバレになるので、本から2か所だけ抜粋させていただき終わりにしたいと思います。引用した2か所は本の、初めの部分です。
しかし、初めのほうの一節でありながら、実に的を射た言葉だと私は考えます。本当に素晴らしいと思います。

初めのほうだけではなく、ぜひ購入して全編を読んでいただくことをお勧めします。ぜひ読んでいただきたいと思います。
率直な言葉だからこそ、皆の胸に響いてくる本です。

「あくまでも僕(つるの剛士)なりの解釈ですが、平和主義は、平和の価値をちゃんと理解し、その平和を維持するために努力を惜しまない姿勢。
平和ボケは、平和に慣れ過ぎて、なぜ自分たちが平和に暮らせているのかわかっていない「頭の中がお花畑の状態」です。」

「国の存亡にかかわる現実の問題が山積みの今の時代に、もうただの「夢見がちな人(ドリーマー/理想主義)」ではいけないと僕(つるの剛士)は思います。
その夢に一歩でも近づけるためには、まずが現実の問題を一つ一つ解決していく「今を考える人(リアリスト/現実主義)」でなければならないと僕(つるの剛士)は思っています」